これからの「おいしい」|ETHICAL FOODLOSS AlLIANCE

事業の枠を超えて
京都で「エシカル・フードロス・アライアンス」が発足

第1回ミーティングREPORT

今、フード・ロスが大きな問題になっています。何とかしたい気持ちはあるけれど、何から始めればいいものか…。そんな声が街の飲食店からも多く聞かれます。そんな声をつなげてみたらいいんじゃないか。そんな思いで立ち上がった団体があります。

■ TEXT:清塚あきこ

たとえば、A店から出る野菜のあまりを使って、B店で餃子と作ったらどうか…。C店で出た茶殻をD店の焼き菓子に活かせないか…。いろいろなアイデアがあちこちで聞こえてくる中、問題はお店同士のアイデアや悩みを相談できる場所がないこと。それならば、自分たちで作ろうと立ち上がった有志グループが「フードロス・アライアンス」です。メンバーは現在16社。飲食店のみならず、複合商業施設、宿泊施設、観光振興団体、大学、廃棄物処理業者など、さまざまな業態の皆さんが参加しています。それぞれの想いを胸に9月某日、第1回ミーティングがオンラインにて開催されました。

まずはお互いを知ることから
思いや実績の共有からスタート

第1回のミーティングに参加したのは14団体、計19人。発起人のひとりであるリーフ・パブリケーションズから設立の趣旨を説明したのち、それぞれの現状の取り組みや思いについて語り合いました。
早くから環境保全に取り組んでいる小川珈琲からは、コーヒー豆を取った後のコーヒーの果肉の使い方、ホテル カンラ 京都からは有機レモンを使ったレモネードを作る時に出るレモンの皮の利用法、One Rice One Soup(株)からは、食材のプレス機を活用した調理や消費期限の延長方法など…。ほかにも、各業界での環境保全活動の進み具合などについて意見が交わされました。

互いに知恵を出し合って
ともに楽しみながら前に進もう

フードロス・アライアンスはある意味で緩い団体です。楽しく進めるために、結果をいつまでに出すといった、明確な責任やゴールは現状では設けられていません。決まっている事は、みんなで知恵を出し合って、ともに楽しみながら、ともに解決策を出すこと。同じ思いを持つ人たちが業界を越えて集まることで、無限に広がるアイデアという資本を原動力に、この京都から新しいロールモデルを発信することがミッションです。

さて、この会合で早速ひとつ進展がありました。それは、より倫理的に深く「フードロス」の問題に向き合いたい、ということ。そこで、名称の変更が提案されました。新しい名称は「エシカル※・フードロス・アライアンス」。

時には食の領域も越え、暮らし全体についての検討がはじまります。今後の活動にご期待ください!

規格外である事やなんらかの理由によって出荷できない野菜を活用して試作したカレー(One Rice One Soup(株)/土と野菜)
破棄されてしまう有機レモンの皮を使用した熱中症対策ドリンクは、夏の間に宿泊客に無料で提供した。
塩と砂糖で発酵させ旨味を増す工夫がポイント。(ホテル カンラ 京都)

※「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味。自分だけでなく、他者や社会全体、環境などにも配慮する、思いやりの心を意味しています。

TSUMUGINO KYOTO

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