「Community Based Economy」って、どんな経済だろう?

ソーシャルイノベーションのひとつの形。ここ京都からはじまりました。クリエイティブな発想で「自由でやさしく生きていくことができる経済をつくろう!」とみんなで声をかけ合い立ち上がった取り組みです。それは先人たちも実践してきたコンセプトであり、最近芽生えた新しいものではありません。京都は世界で最も「100年以上続く企業」を有する経済圏を育みました。つまり、持続可能な経済圏の基盤は、もともと私たちの足元にあった訳です。企業の枠を越え、各々の経済的な利益を最上位の目的とせず、共同体の目的をも叶えようとする共創理念が既にあったのです。


力強く世界を変えてきた資本主義。その合理的な価値観からすれば、「意志」と「誇り」という精神的な事をエンジンにした京都の考え方は少し古臭く、非合理に聞こえるかもしれません。でも、私たちの街が大切にしてきたのは競争ではなく共創の精神。事実として持続可能な姿でこの街を今も動かし続けています。
競い合うのではなく並び立つこと、そして分け合うこと。分け合うのはお金や財産ではなく、今を慈しむ感性と未来につながる知識とアイデア、そして行動力です。点(あなたやあなたの視点)と点(誰か)がつながり、新たなイノベーションが生まれる。そこで生まれた新たな点と、また別の点がつながってだんだんと大きな輪になる。またそれが新たな点とつながり――。企業、行政、団体、個人が分け隔てなく対等につながり合ってより良い社会のあり方と向き合う事ができれば、まだまだ未来は明るいはずです。
もしかしたらあなたは、これから1000年続くかもしれないコンセプトをつくる仲間と、明日出会うかもしれません。そのことで世界が持続可能で豊かになるとすれば、とても尊い出会い(イノベーション)です。


京都市では、2019年4月より「京都市地域企業の持続的発展の推進に関する条例」が施行されました。これは京都の若手・中堅経営者等による未来志向の議論の場「京都市中小企業未来力会議」から生まれた「京都・地域企業宣言」を後押しする全国初の条例です。地域企業を“Community Based Company”と訳し、その地域企業の持続的発展が豊かな地域社会の未来であるとしたこの動きを、多くの人々が歓迎しました。では、そもそもなぜこのような条例が施行される街だったのかと考えた時、京都は「事業規模や利益以上に大切にするものがある」経済文化であったのだと、私たち一人ひとりが今あらためて気づくことができるのではないでしょうか。
そんな “ Community Based Economy” の呼びかけ人である[一般社団法人リリース]の桜井肖典さんをはじめ、既に全国から賛同企業・団体・事業者等が名を連ね、[京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)]とも積極的に連携し、ひとつでも多くの点がつながることを願って様々な共創がはじまっています。私たち[TSUMUGINO KYOTO]を発行するLeafもまた、京都に軸を持つ地域企業としてこの “Community Based Economy”に強く共感し、さっそく共創をはじめています。

Community Based Economyをイメージした図(Copyright © 2021 RELEASE; All Rights Reserved.):コミュニティーの内外を問わず点と点がつながって、やがて融和する。
https://community-based.org/

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